共依存と境界線を引くこと

親しすぎる人間関係というものは、いつかは破綻するものです。
たとえばある信徒が牧師に向かって「あなたと一緒に教会を作りたい」と言います。
社会経験の乏しい牧師は、その言葉を鵜呑(うの)みにします。
それでどうなるかというと、うまく行くことはほとんどありません。
このパターンとして「教会堂建設のために献金する」「遺産を献金するように遺言を書く」から始まって、「教会を分裂させて、新しい教会を一緒に作ろう。あなたは新牧師、私は筆頭執事」というものまであります。
もし牧師が本当に神により頼んでいるなら、このような世俗的な惑わしに乗るはずはありません。
しかし信仰は建前にすぎす、人を見抜く目はない、自己実現欲求は無限大という三重の条件が揃っていると、このような悪魔の誘惑にころっと負けてしまうことになります。

今日は長続きする人間関係を築くにはどうしたら良いか、人間関係を破綻させない秘訣を皆さんとご一緒に見ていきたいと思います。

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①依存的にならないこと。

日本人ぐらい、依存が好きな国民はいないといって良いでしょう。
依存とは、支配欲求の一変形であると言えます。
どういうことかと言うと、私はあなたの奴隷のようになるから、あなたは私の願う通りの振る舞いをしてほしいと要求することです。

ではどうして相手に依存的になるかと言うと、根本的な原因は自分に自信がないからです。
自分に自信がないから自立できず、誰かの一部になることによって自分の自尊欲求を満たそうとします。
しかし他人が自分の願う通りに振る舞えるはずはありませんから、このような人間関係はいつかは必ず破綻します。
問題は依存している側だけではなく、依存させている側にもあります。

②共依存にならないこと。

共依存とは、例えばアル中を家族に持つ人が、そのアル中を助けるということに、依存している状態です。
中々分かりにくいですが、健全な人間関係とは「あなたはあなたであり、私は私である。あなたが治ることを願うが、もし治らなくても私は私の人生を生きる」というものです。
共依存の人間関係とは「あなたが治らないと、私は困る。是非とも治ってほしい。私の幸せはあなたの回復に掛かっている。」というものです。
このような病的な人間関係は、ちょっと気を付けて周囲を見渡すとゴロゴロ転がっています。
たとえばお母さんがお子さんに向かって「あなたが良い大学に入ってくれないと、お母さん困るんだからね!」と言うのも共依存になっていることを示すものです。
ではどうしたら、そこから脱することが出来るでしょうか?

③相手との間に境界線を引くこと。

長く同じ所にとどまっていると、どうしても人間関係は濃密になります。
金融機関などでは、それが金銭的な間違いのもとになりますから、銀行員は二・三年毎に転勤をします。
業界(?)は違いますが、キリスト教会でも監督制を採用する教会では、牧師・神父はやはり数年毎に転任をいたします。
面白いことに会衆制・長老制の教会でも牧師は定期的に替わっているようです。
もっともこれは信徒とうまく行かなくなって、信徒に追い出されるということもあるようですが(爆)。

④自律すること。

カルト教会をカウンセリング的な視点で見ると、教会全体が依存と共依存の関係に満たされていると言えます。
信徒は牧師に対して依存的になり、牧師は信徒に対して共依存の関係にあります。
お互いが運命共同体のようなものです。

⑤神様との個人的な関係を確立すること。

牧師と信徒がうまくいかなくなる本当の理由は何でしょうか?
イエス様に救っていただいて、御霊の導きに従ってこの地上生涯を歩み、神の栄光を現すという仕事を終えて、イエス様が待つ天国に行って、イエス様と共に永遠に過ごすのが、私たちクリスチャンの願いです。
それがなぜ地上生涯の途中で、脇道にそれてしまい、協働すべき人たちと仲違いしてしまうのでしょうか?
それは二つのことから目がそれているからです。
一つはイエス様から、二つは地上生涯に生かされている目的からです。

◎もう一度、私を救ってくださり、天国で私たちの到着を待っておられるイエスを仰ぎ見たいと思います。
また自分の人生の目的を知って、その目的の成就のために邁進させていただきたいものです。
祝福を祈っています。

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コメント

  1. shin より:

    Shinと申します。クリスチャン1年生です。福音派のプロテスタントクリスチャンです。

    教会の交わりを通して、このバウンダリーという問題が自分にとって一番心に突き刺さる問題です。
    教会の中で、『一致』が大切だと学びましたが、自分は様々な人間関係において、boundaryがなかなか引きけずに、ごちゃまぜになって困っています。
    わかっていても無意識に共依存的になってしまいます。

    僕は心療内科に通っています。
    対人不安を患い、人間関係がとても大変です。
    ここのサイトでも学ばせてもらい、少しでもよりよい人間関係が築けるようにしていきたいです。

    • arinopapa より:

      こんばんは、Shinさん。初めてのコメントをありがとうございます。

      私自身は交わりが希薄な教会に育ちましたので濃厚な交わりに憧れているところがあります。
      しかし親密な交わりにも一長一短があり、仲が良いように傍目(はため)には見えても、依存と共依存の関係であることもあり得ます。

      人間関係が大変であるとのことですが、そのことが神様からの大きな祝福であると思える日が必ずやってくることを、私は信じます。
      共に、より良い人間関係を築いていきたいものですね。

      またコメントしてください。お待ちしています。