共依存の人間関係から自立した人間関係に変わるための三つの具体策!

覆水盆(ふくすい・ぼん)に戻らずという諺(ことわざ)があります。
これは一度こぼれてしまった水がもとに戻ることはないように、一度壊れた夫婦関係は決して元通りにはならないということを教える諺です。
しかしこの諺が真実なら、最後まで添い遂げる夫婦は一組もいないでしょう(笑)。
大丈夫、ご安心ください。人生は何度でもやり直し可能です。

1.人に期待していると、その人を受け入れることが出来ない

人に期待していると、その人が失敗したとき、私たちはその人を受け入れることが出来ません。
なぜでしょうか?
それは期待というと聞こえは良いのですが、要するにそれは偶像だからです。
偶像を持っていると、自分と他人の間に偶像が障害となって、その人を受け入れることが出来なくなります。
では期待には、どんな種類の期待があるでしょうか?

①支配という名の期待

これは親が子に対して持つものです。
「お母さん、あなたに期待しているからね」「お父さんはお前のこと信じているからな」
これは翻訳すると「親の言う通りにしないと承知しないからな」ということになります(笑)。
そのことをご両親に申し上げると、うすうす気づかれておられる方が多いですが、中には「私は子供の自主性を尊重しております」と言い張る方もおられます。

②依存という名の期待

「あなたは何で分かってくれないの!」これは人類歴史数千年にわたって、妻が夫に発してきた言葉ではないでしょうか?
エバがアダムに向かって「あなたがもうちょっとしっかりしててくれれば、こんな目に遭わなかったのに」というのが一番初めの妻から夫への泣き言であったかもしれません。
誰かに依存しても、その依存が長続きすることはありませんか。
関係が破綻するのは時間の問題です。

③逃避(無責任)という名の期待

「あの人なら、やってくれるんじゃないか?」「あの人なら、任せても大丈夫!」
これは自分は棚に上げて、他人(ひと)にのみ期待することです。

2.相手の変えられる部分と変えられない部分を見分ける

奥様たちの中には「もう精も根もつき果てて。夫に期待なんか金輪際しません」と言う方もおられます。
しかし「期待する」の反対語は「期待しない」ではありません。
それは相手の変えられる点と変えられない点を見分けることです。

①変えられる点と変えられない点の見分け方

のんびり屋の奥さんは生涯のんびり屋のままですし、短気なご主人は一生短気のままです。
しかしのんびり屋さんはのんびり屋さんのままで、段取り上手になることは出来ます。
また短気なご主人は短気なままで、その短気を社会改革や弱者保護への情熱に変換することが可能です。

②変えられない部分については受け入れる

皆さんはご存じですか?人は自分とちがう人に魅力を感じるということを。
即ち、のんびり屋はせっかちを見ると「なんて素早いのかしら」と驚嘆し、せっかちはのんびり屋を見ると「なんと忍耐深いのか」と感動するのです。
これは皆、天才的な誤解なのですが、結婚すると真実に対面することになります。
しかし、ずっと誤解したままでいれば良いのです。
そうしたら、うまく行きます。

③相手との間に境界線を引く

夫婦とは二本の線路のようなものです。
線路は二本で一対のものですが、それでも一本・一本は別々の存在です。
二本の別々の線路が一つになったら、どうやって汽車は走ることが出来るでしょうか。
つかず離れずの関係が一番です。

3.変えられる部分については変わっていくために援助・教育を行う

相手に対して、支配も、依存も、逃避もしないのが正常な人間関係です。
そのような関係であるとき、相手を自分の願うように変えていくことが出来ます。
ただし、本当は支配していたり依存していたりするのに無い振りをしても駄目です。
その場合はいくら努力しても相手はちっとも変わりません。当然のことです。

①具体的に言う

精神論やあるべき論でなく、具体的にどうして欲しいかを単刀直入に言いましょう。
例えば「このような言い方をされると、傷つくから止めてほしい。代わりに、こう言ってもらえば納得できる」とか「あなたは愛情表現が乏しい」と決めつけるのではなく、「あなたが愛してくれていることをありがたいと思うわ。でもね時々は『ごくろうさん』と言ってもらえると、やる気が出るのよ」という感じです。

夫から妻に対しては、「お前はもっと家の事きちんとやれよ」では、何をきちんとやれば良いのかが伝わりませんし、相手の心に傷を与えます。
ですから、そのようなときは「いつも本当に家の中の事、一生懸命やってくれてありがとう。お前と結婚できて良かったよ。それでね、ここはこうしてくれると助かるんだけどな」という具合です。

②過去のことを持ち出さず、その場における問題点だけを取り上げる

これは相手に対して依存している場合に出てくる感情です。
相手に依存している自分が一番問題であるにもかかわらず、自分の事は棚に上げて相手を責めますから伝わるものも伝わらなくなります。

恨みの感情がある限り、それはあなたが自立していないという事ですから、自立していない者が相手に「なぜ自立してないのか!」と責めても茶番劇でしかありません。

③変われた部分について称賛する

「子供じゃあるまいし、誉められても照れくさいだけです」と言う人は、本音で生きていない人です。
本来は男性も女性も誉められる事が一番嬉しいのです。

ある婦人の方が「私、その手には乗らない事にしています」と仰るものですから、誉めて誉めて誉めまくったところ、段々と頬(ほお)が緩(ゆる)んでくるのが分かります。
それで「頬が緩んでますよ」と申し上げたところ、「そうなんです。緩むまいと思うのですが、緩んでしまうのです」と仰られました。
やはり人間は誉められてこそ成長できる存在であるようです。

◎平安と祝福を祈っています。

“共依存の人間関係から自立した人間関係に変わるための三つの具体策!” への2件の返信

  1. こんにちは。毎日更新を楽しみにしています。
    さて、受け入れること。
    息子の言動を受け入れがたい時があります。
    どこまで受容しどこでさとし、どこで私自身の怒りをあらわし、またはコントロールすべきかを知る指針を教えていただきたいです。

  2. 処理班さん、おはようございます。
    コメントしてくださり、ありがとうございます。
    これからもよろしくお願いいたします。

    息子さんに対して真剣に向き合おうとするお気持ちか伝わってくるようです。
    それでお伺いしたいのですが、息子さんの年齢は何歳ぐらいでいらっしゃるのでしょうか?
    年齢層によって、ご質問へのお答えが全く変わってきます。
    よろしければコメント欄にてお知らせいただくか、メールでも結構です。

    またコメントしてください。

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