調査捕鯨の不都合な真実

シーシェパードという反捕鯨団体が、日本の調査捕鯨船に体当たりを喰らわせるという事件が起きました。
日本のマスコミの報道を鵜呑みにしていると、シーシェパードは極悪非道の団体のようにも思えます。
しかし世界を見ると、オーストラリアとニュージーランドの首相は、もし日本が調査捕鯨を止めないなら、国際裁判所に提訴すると言っています。
どうやら、ここでも「日本の常識は世界の非常識」ということが、まかり通っているようです。

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①調査捕鯨という欺瞞

鯨の生態系調査という名目で、捕鯨は続けられています。
しかし実態は捕鯨によって得られた鯨の肉は市場に流通しており、商業捕鯨が行われているのと同じです。
ここに多くの国の人々が偽善を感じるのでしょう。
日本人はこのような反応を海外からされると感情的になり、違う問題を持ってきて対抗しようとします。
即ち「西洋人はダブルスタンダードである」と言う主張です。
しかしその主張が説得力を持つのは、自分がダブルスタンダードでない場合に限ります。
戦前、我が国は西洋諸国に対して「あなたがたは自分ではアジア諸国を植民地化したのに、なぜ日本がアジア諸国を植民地化するのを反対するのか」と子供のような反論をしました。
このような反論が説得力を持って、諸外国の国民の心を打つはずもなく、ついに無謀な戦争へ自らを追い込みました。
同じ間違いを犯してはなりません。

②捕鯨から利益を得ているものはいない

始めは捕鯨は水産会社によって行われていました。
この水産会社からの献金をもらっていた自民党と、既得権益を守りたい農林水産省の官僚が一体となって、捕鯨続行のために全力を尽くしました。
しかし国民の嗜好の変化によって、鯨の肉は食べられなくなり、水産会社にとって捕鯨はお荷物な存在となりました。
捕鯨中止反対のキャンペーンを張っていた手前、止めるとも言えず長い間赤字を垂れ流していたのですが、ついに耐えきれなくなり、捕鯨専門の団体を設立し、そこに捕鯨を集約させました。

③捕鯨は税金によってまかなわれている。

驚くことに、その捕鯨団体は税金によってまかなわれているのです。
捕鯨船の修理費用から、船員の給料に至るまで、全て税金が投入されています。
鯨の生態系を調査するだけなら、年間900頭の鯨を捕獲する必要はありません。
誰も得をしていないのです。
無残に税金が垂れ流され、900頭の鯨肉は食べてくれる人もなく、彷徨うことになります。

④鯨の肉は学校給食に供されている。

鯨は回遊する小さな魚を食料にしています。
小さな魚には微量の水銀が含まれています。
小さな魚であれば問題ない水銀ですが、鯨の体内には多くの蓄積された水銀があります。
同様に水銀を多量に含む魚としてマグロがあります。
西洋諸国では、マグロを妊産婦が食べることを禁止しています。
アメリカの寿司レストランでは、子供の客にマグロを供することを断っています。
そのマグロの何百倍も大きい鯨の肉が学校給食に供されているのです。
結局、面子にこだわって調査捕鯨を続け、その挙げ句誰も食べないので、しようがなく学校給食に使われているのです。
自分の子供が水銀たっぷりの鯨の肉を食べさせられているのです。
子供たちの両親は地方自治体に働き掛けて、鯨肉を学校給食に利用することを止めさせなければなりません。

⑤西洋人は牛を食べているではないかと言う反論の脆弱さ。

西洋人は牛を食べるのに、なぜ日本人が鯨を食べてはならないのかという主張があります。
一見もっともな主張のように聞こえます。
しかしこれが「私たちは牛を食べない代わりに、鯨を食べているのだ」と言うなら、説得力はあります。
西洋人もきっと納得するでしょう。
しかし「私たちは牛も食べるが、鯨も食べる」と言うのでは、「牛は食べるが鯨は食べない」西洋人を納得させることは出来ません。

◎もうそろそろ西洋人の我慢の限界が近づいているように見えます。
この問題の本質は「捕鯨」ではなく、自分とは違う価値観を持つ人々をどれだけ思いやることが出来るかということです。
彼らにも良心があります。
その良心がいかほど私たちから見て非理性的であったとしても、彼らの良心を踏みにじり続けるとき、大きな悔いを残すことになります。
そうまでして、私たちが得るものは何でしょうか?
何もありません。鯨の肉など食べなくても誰も困りません。
しかし彼らの国から(狂牛病の危険のない)牛肉の供給が止まったら困ります。
また彼らに私たちの国の工業製品を買ってもらえなくなったとしたら、大きな損失を被ります。
いつまでもヒステリー的反応を繰り返すことを止めて、損得勘定をはっきりさせるべき時です。

コメント

  1. 岡田 より:

    ありのパパさま Good morningです。

    この捕鯨問題に関しては、オーストラリア 、ニュウジーランド以外は 西洋人の意見も バラけているようにおもえますが。

    これは古くからの食文化でありアングロサクソンの価値観に従う必要はない、グローバルスタンダードが人を幸せにするとは限らない、太地の人々は 自分たちの伝統を守る権利を保護されるべきだ という Gニコルソン氏や Bトッテン氏のように擁護する意見もあります、おそらくラスカディオハーンも同じ考えでしょう。

    逆に 日本の野蛮性を情け容赦なく批判する Dスペクタ氏のようなかたも おられます。

    もし日本が カナダ、ノルウェー、アイスランドのように IWCを脱退してしまいフリーハンドを持ったら どうするのか、IWCの法規制の中で、ルールに従って行われている限り容認せざる得ない との中間の意見もあります。

    国際紙ヘラルドトリビュウン は 豪州が捕鯨問題を アジアの同盟国との 外交対立にまでしたのは愚劣以外 何物でもない と論説しています。

    つまり西洋といえども、その反応は一様ではないとおもえるのです 反捕鯨派から見れば、白鯨モーディビック倒した、エイハブ船長は、極悪人ですが、 容認派から見れば、勇敢な英雄です。

    我々から見れば、カンガルー ウサギ 象 犬 などは 食べては いけない動物ですが ここを突っ込むと必ずヒステリックな人種間対立が発生し実りのない泥仕合に なってしまいます、お互い、ほんとに冷静さが必要ですよね。

    ボーガンやレーザー光線 異臭薬品を積み ダーティプレーを仕掛けて 日本船に乗り込み 大はしゃぎで ガッツポーズをしている、こんな海の街宣右翼のような程度の低い愛護団体に関しては お世辞にも 愛に 溢れる立派な人達だ とは言えません。

    ぼくが、反捕鯨派なのは スーパー自己チューな理由からです、鯨肉は何か変な臭いがする そして固い、イワシやサンマが あれば、それで 良いではないか 確かに、小麦は必要不可欠であるが鯨は別になくても何の問題もない…
    また昔みたシネマの影響もあります宇宙大作戦です、マッコウ鯨が 宇宙の壊滅を救う ラストシーンに感動しました泣きました、クジラを殺す奴らは悪人だ許せん そう感じましたね
    ハリウッドの洗脳です(笑)わたし幼稚でアホなんですよね…それはよくわかっています。

    日本よ もう捕鯨船を出すな〜 クジラは 僕らの友だちだア! そうおもいます。

    どうか良い一日が与えられますようにと 祈ります。

  2. arinopapa より:

    岡田さん、こんにちは。
    コメントありがとうございます。

    1.いつまでも人にわかってもらおうとする未熟な人間から、人のことを分かってあげることのできる国民になるべき時期に来ていると考えます。
    太平洋戦争も視点を変えると、「なぜ我が国がやろうとすることを分かってくれないのか?」というフラストレーションが戦争の原因にあったと言えないでしょうか。

    2.市場原理に任せる。
    誰も食べないクジラを捕獲することが、税金によって賄われているという愚かさを解消したいと思います。

    3.健康被害を懸念します。
    水銀が一杯含まれているクジラの肉を学校給食に使うことをやめさせなければなりません。
    誰も得をしない捕鯨を続行させるために、危険なクジラ肉を子供たちに強制的に食べさせているのです。
    将来、子度たちに水銀中毒の症状が現れたなら、この捕鯨事業にかかわった者たちを一人残らず死刑にしなければならないと言うのは言いすぎでしょうか(笑)

    またコメントしてください。お待ちしています。

  3. 岡田 より:

    こんにちは、ありのパパさん、再び鯨の話で申し訳ございません。
    昼休みにアンケートしてまいりました。
    ご指摘通り給食に出されております、こちらでは、2ヶ月に一度くらいノルウェー産のものを、唐揚げにしているようです。

    でぇ ど〜オ と聞くと…
    ウ〜ン カレーのほうがエエとのことです。
    婦人会の ばあちゃんも あれは、スジばっかしや
    アカン、とのことです。

    よって、わたしと同じく 別に鯨肉は無くても良い、この考えのかたが大半でした。

    また仰せのとおり、調査捕鯨の名目ではありますが、実質的には小規模商業捕鯨であることも事実です。

    はりはり鍋などは、割烹店高級和食店などで、三千円前後の価格で 金持ちの嗜好品になっており 一般庶民には 高過ぎます。

    やはり、日本人にとって
    鯨は必要ではない と確信するに至りました みことばの 裏ずけはありませんが。

    しかしマグロになると話しは変わってきます、世界の水揚げ量の八割弱を日本が消費しており、マグロたちにとって、日本人は最大の天敵です。

    毎日庶民は安価な回転寿司でマグロたちには、大変お世話になっております。
    捕獲禁止がグローバルスタンダードに、なった場合、国民生活を直撃する事態に発展し世論は硬化するでしょう。わたしもヤヤ硬化するでしょう。

    実際ぼくも780円の鉄火丼セットを、しょっちゅう食べているのですから。

    しかし水銀汚染のことは
    わたしの周りでは、誰も知りませんでした

    かりに長妻大臣にお電話したとして、ほんとのことを仰しゃって下さるのでしょうか?

    君そんな少しくらい 大丈夫だ、毎日、空気 吸ってる ほうがもっと体に悪いよ、安心しなさい。

    と言われても こちらがわは正確なデータを持っていないため反論のしようが、ありません。

    マグロ問題は 結論が出せません、もう少し時間をください(笑) ありがとうございました。

    • arinopapa より:

      岡田さん、こんばんは。
      コメントありがとうございます。

      そうですね、でも鯨肉の竜田揚げはおいしかったです。
      って、そういう問題じゃないって(笑)。

      私は昔から赤みの魚が苦手で、寿司は白身の魚と貝ばかり食べていました。
      って、だからそういう問題じゃないって。

      やはり食生活の変更というのは大きいですね。
      今まで食べていたものが食べれなくなるのですから。

      またコメントしてください。お待ちしています。

  4. ネコ より:

    とかく捕鯨問題となると内省を欠く強硬な主張が散見されますが、記事を拝見して優れた自己批判・分析のうえで書かれていると思いました。
    日本人としては、ヒステリー反応を起こして「同じ間違い」を繰り返したくはありませんよね・・

    宣伝になって恐縮ですが、このたび沖縄辺野古への米軍基地移設と南極海での調査捕鯨について、日米両政府に中止を求める署名を始めました。
    「いっせいのせ」でやめよう!! 辺野古移設と調査捕鯨!!
    http://www.shomei.tv/project-1460.html
    “Stop Henoko Relocation & Research Whaling”
    http://www.thepetitionsite.com/1/protect-dugongs-and-whales
    (拙HPの案内・賛同者一覧)
    http://chikyu-to-umi.com/kkneko/dandw.htm
    お互いに譲り合うことを呼びかけ、日本と英語圏双方の市民に幅広い協賛を得ることを目指しています。
    賛同人には、米国から作家兼文学者ロバート・シーゲル氏、日本からは著名な動物学者の女子栄養大学名誉教授・小原秀雄氏に手を挙げていただきました。
    よろしければご協力をいただければ幸いです。

    • arinopapa より:

      ネコさん、こんばんは。
      初めてのコメントありがとうございます。

      ネコさんのような善き市民の輪が拡がっていきますようにと願います。

      これからもよろしくお願いいたします。