人の目には正しく見えても、その終わりが死であるものがある

正しい考えと善意と愛によるものであっても惨憺たる結果を招くものがあります。
私たちはどうしたらプラスの結果を出すことができるのでしょうか?
この問題を考えます。

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1.禁酒法制定運動

皆さんよくご存じの禁酒法制定運動というものがあります。
良い動機と健全な現状認識を持って始められ、効果的な運動を展開することが出来、ついにアメリカ国会で禁酒法が制定されました。
しかし結果は惨憺たるものでした。
問題点は二つあり、一つは人々が自家酒造に走ったことにより多くの死者が出たこと。
もう一つはアルコールの密売がおおっぴらに行われるようになり、その利益が暴力団に流れたことです。
そしてたいした反対もなく禁酒法は廃止されました。

(禁酒法が制定されていた時代のアルコール依存症の罹患率はそうでない時代に比べて有意に低いそうです。
これは禁酒法には効果があったということの証拠です。
しかし、ここで申し上げたいことは、効果よりも悪影響のほうがはるかに大きかったということです)

2.アルコホーリクス・アノニマス

相変わらずアルコール依存症患者は場末の酒場で飲んだくれているか、あるいは精神病院の隔離病棟に収容されているかでした。
このような絶望的な状況を改善したのがAA(アルコール依存症患者の自助グループ)です。

創設メンバーのなかにはクリスチャンもいましたが、アルコール依存症から解放されずに苦しんでいました。
そのようなときオックスフォード運動というキリスト教の信仰運動と心理学的カウンセリングと正しい医学的理解が一人の人物のうちに融合するという出来事が起こりました。

要点は
①アルコール依存症は宗教的罪ではななく、意志が弱いのでもなく、病気である。

②いやされるためには医学的治療だけでは不十分であり、その患者自身の心の中に霊的な変化が不可欠である。

③正直な告白と仲間の支援が必要。

この運動はキリスト教色が非常に強いですが、我が国の病院や公的な機関でも受け入れらています。
なぜなら誰にも出来なかったアルコール依存症からの回復という奇蹟を実現しているからにほかなりません。

3.本当に効果のあるものに集中しよう

現在も多くの運動がキリスト教会では行われています。
その様々な運動を今まで申し上げてきたような視点から見るとき、あることが見えてきます。

それは禁酒法制定運動などの全く人の役に立たなかった運動と、AAのように絶望の淵にいる人々に真に神の福音となっている運動があるということです。

私たちは皆、それぞれ一度限りの人生しか送ることができませんから、何の役にも立たない無駄働きを止めて本当に人のお役に立てる業に励まなければなりません。

そしてそれはお一人お一人の祈りと洞察と決断に掛かっています。
私たちは的外れでない人生を生きているでしょうか?
もう一度、確認したいものです。

◎平安と祝福を祈っています。