自己一致・共感的理解・肯定的配慮は心豊かに生きる秘訣!

カウンセラーの三条件と呼ばれるものに、自己一致・共感的理解・肯定的配慮があります。
この三つはカウンセラーでない人にも大切なものです。
これらは人生を味わい深く生きていこうとするときに必要なものだからです。

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1.自己一致とは?

自己一致という言葉を他の言葉で表すと以下のものになります。
「本音と建前」「自分と自分自身」「顕在意識と潜在意識」「インナーアダルトとインナーチャイルド」など、皆同じことを表しています。

自己一致がなぜ大切なのかと言えば、それは人が心の病気になるのは本音と建前が分離しているためと考えるからです。
ですから人が治るためには、分離していた本音と建前が一致することが必要ということになります。

クライアントを指導するカウンセラーは当然のことながら自己一致していなくてはなりません。
それで自己一致していることがカウンセラーの最も大切な条件と言われているのです。

「本音と建前」ぐらいですと、なにか分かったような気にもなるのですが、では何を意味するのかというとさっぱり判らなくなります。
この自己一致ということは、そんなに簡単なことではありません。
神の力をお借りして少しずつ少しずつ自分の心を探って行って、それで初めて少し分かるという程度のものです。
ですから「私は自己一致した」と言うことは出来ず、「自己一致するための旅路の途上にある」と言うべきものです。

もし私たちがこの旅路を歩んでいるなら、どこかで本音の自分と建前の自分が出会うという経験をします。
もちろん目には見えないのですが、しっかりと心の目で見ることができます。
あなたはこの本音の自分と確かな出会いを経験しておられますか?

①言葉と行いが一致するためには

クリスチャンへの批判として挙げられるのが、言っていることとやっていることが違うということです。
これは本当に耳が痛いです。なぜなら当たっているからです。

なぜ言行不一致となるかというと、こうあるべきと考える建前の自分と、本当はこうでしかない本音の自分が出会ったことがなく、頭をつき合わせて「ではどうしたら良いか」と本音さんと建前さんが相談したことがないからです。

相談するとは100点を目指したい建前の自分がいるが、本当は30点の自分でしかないことを認め、その30点からスタートすることを意味しています。
このような経験がない人はクリスチャンに限らず案外多くおられるのではないでしょうか。

②建前の自分と本音の自分が出会う

ありのままの自分を認めるとは「30点の自分でも良い」とすることであり、完成を目指すとは生涯の終点まで30点の自分を生き続けるということです。

ところが本音の自分と建前の自分が出会っていないと、30点の自分は否定され、100点の自分だけが表に出てくるということになってしまいます。
これが平安な人生を願っているにもかかわらず、気がつくと心が騒ぐ生き方に堕している理由です。

○自己一致はカウンセラーの条件であるばかりでなく、心に平安を得る秘訣でもあります。

2.共感的理解とは?

①同情心の大切さ

同情とは自分は高みの見物を決め込み、それでいて「かわいそうに」と言うものと思われがちですが、そうではありません。
しかし真実な同情心ではあっても、やはり心の痛みは伴わないのではないでしょうか?
でもそれでいいと思います。

なぜなら毎年の赤い羽募金において必要なのは募金することであり、涙を流すことではありません。
災害募金を行うときに大切なのは涙を流すことではなく、祈り、献金を送り、可能ならボランティアをかってでることです。
まさしく「同情するなら、金をくれ!」ですね(笑)。

では人に必要なのは同情であり、共感は不要でしょうか?
いいえ、決してそうではありません。

②共感の大切さ

共感とは「私とあなた」を同じ高さに置き、あなたが痛みを感じるとき私も痛みを感じ、悲しみも喜びもあなたが感じるように私も感じるということです。

原爆の被害で顔の半分が焼きただれた熱心なカトリックの婦人がおられます。
この方の写真を撮った写真家が多くいるのですが、焼きただれていない顔半分だけの写真を撮った写真家がただ一人おられます。
その婦人は焼きただれていない顔だけを撮ってくれた写真家を最も信頼しておられたそうです。

なぜでしょうか?
皆さんはその理由が、もうすでにお分りですね。
共感的理解とは、そういうことなのです。

③同情は人を慰め、共感は人をいやす

共感的理解は人がいやされていくために必須のものです。
カウンセリングにおいてはいやされていくことを目標として共感的人間関係を築いていきます。

共感と同情の決定的な違いは、同情をいくらしても慰めにはなっても癒しの原動力にはなり得ないのに対して、共感は人が癒され立ち上がっていく原動力になり得るところにあります。

あるとき国際援助を長く受けている地域の少女がテレビのインタビューに答えるのを聞きました。
「これからも援助をしてください。お願いします」
彼女の目はうつろでした。
ありのパパはこれを見て、同情も確かに有益だが共感がなければ人々が自立した存在になることは難しいのではないかと感じました。

○神が私たちに求めておられるものは共感的理解という名の愛ではないでしょうか。
「今、目の前にいる人を愛せなければ、熱心な信仰も、深い聖書知識や洞察力も、むなしいことです。結局、愛がなければすべてはむなしいのです」
(Ⅰコリント13章)

3.肯定的配慮とは何か?

肯定的配慮とは正確には「相手の思考枠組みへの肯定的配慮」と言います。

これはクライアントに怒ってしまったり、あきれてしまうようなときに「私もこの人と同じ境遇であったとしたら、このような振る舞いをするのではないだろうか」と考え、相手の理解に努めることです。

実際に様々な問題を抱える人々に接するとき、どなたにもそうせざるを得なかった理由というものがあるのを深く納得させられることです。

①人はなぜ悩むのか?

悪習慣に悩ませられている方や、コミュニケーション能力に問題を抱えた方がおられます。
たとえば広く浅く付き合う人間関係なら良いのだが、深く付き合おうとすると恐れを感じ退(しりぞ)いてしまう。
そのゆえに夫婦関係・親子関係に問題を感じておられる方がいます。

人がなぜ問題を抱えるのかを説明する理論が多くあるように、解決するための理論もたくさんあります。
ありのパパのカウンセリング理論は、アプローチの方法は来談者中心療法、問題の原因については聖書の理解に従っており、解決の手段は12ステッププログラムです。

「見立てはカウンセラーの数と同じだけある。しかし人が確かに癒される見立てはそんなに多くない」と言われます。

②アダルトチルドレンのこと

「あぁ、嫌だな。こんな自分でなかったら良いのに」と思うのには理由があります。
それは「なかったらいいのに」と感じる性格や行動パターンは、子供時代の周りの大人にされたこと、またされるべきであったのにされなかったことによって決まってしまうのです。

③すべての問題行動に原因がある

子供時代に傷を受けたことにより生まれた不健全な思考枠組みが隠れた原因になっている場合が多いです。
この不健全な思考枠組みに気づくことができれば、問題行動から脱出可能です。

そのためには援助者・カウンセラーがクライアントの思考枠組みを見いだす「気づきの旅路」の良き伴侶者となって理解し心をくばることが必須のこととなります。
これをまとめると「クライアントの思考枠組みへの肯定的配慮」ということになります。

◎平安と祝福を祈っています。

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