トヨタ自動車の問題について

現在、トヨタ自動車のリコールが大きな問題になっています。
今日は皆さんとご一緒に、トヨタ自動車に関わる問題について考えてみたいと思います。

1.脇が甘くなるとは、どういうことか?

①かつてトヨタ自動車の社長を経験された方が、経団連の会長になられたことがありました。

その方が自民党政権時代に政府の諮問機関のメンバーになられました。
その時に「マスコミがあまりにも反政府的な報道をするようなら、トヨタの宣伝を一切に引き上げる」との発言がありました。
その発言を聞いたとき、ありのパパは「あぁ、傲慢になっているな」と感じました。
一民間企業の経営者に過ぎない者が、報道機関に対して宣伝費という武器をもって恫喝(どうかつ)するなど、あり得ないことです。
聖書に「傲慢は滅びに先立つ」とあります。
トヨタ自動車は、この時期から社内の意識が少しずつ変質し始めていたと思います。
それに気づいて、警告する人がいなかったことが、現在のトヨタの苦境を招いた真の理由ではないでしょうか?

②問題が見えなくなる。

「かんばん方式」という徹底したコスト削減と、借入金ゼロの強固な財務体質が、トヨタの強みです。
トヨタのどこを見ても、欠点や弱みがないように見えます。
しかしそのようなときこそ、本当は心を引き締めなければならないときです。
なぜなら問題は、いつでも認識していない領域から発生するものだからです。
もし、トラブルが警戒している領域から起きたなら、即座の対応が可能であり、初期の段階で解決可能です。
しかし360度全領域を警戒していて初めて、それが可能であるのです。
傲慢になっていると、見えるべきものが見えなくなります。
それで自分は全方位警戒していると思い込んでいるのですが、思いもかけないようなところから問題が発生して、てんてこ舞いする羽目に陥ります。

2.トラブルの原因は、ブレーキシステムではなく、加速制御システムにあるのではないか?

①三菱自動車の製造する自動車に設計ミスがあり、使っているうちに車軸に過重な負担が掛かり、車軸が折れてしまうという事故が多発したことがありました。

この時、三菱自動車は問題の本当の原因を認識していたにもかかわらず、知らんぷりを通そうとしました。
理由は高額なリコール費用でした。
その結果、三菱自動車はリコールに掛かる費用など比較にならないほどの大きな損害を被りました。

②アップルコンピュータの上級役員の一人がご自身のブログで、トヨタ車に乗っていて「不意の制御不能の急加速」があったことを述べておられます。

このようにアメリカでは、トヨタ車の不意に起きる制御不能の急加速という問題は一般的な認識となりつつあります。
決して「アメリカは何でもかんでも裁判に訴える国だから」などという見え透いた言い訳が通用するような状況ではありません。

③トヨタの対応が後手後手に回っているように感じるのはなぜでしょうか?

それは本当の問題に焦点を当てていないからではないでしょうか。
「フロアマットに問題がある」と言われて、違和感を感じるのはありのパパだけでしょうか。
アメリカ国民の多くが「トヨタ車の問題はブレーキシステムではなく、加速制御システムにあるのではないか」と思っているにもかかわらず、子供だましの原因をあげ続けることは自殺行為です。
三菱自動車の二の舞を避けるべきです。

3.これからの課題とマスコミの責任

①アメリカではトヨタ車が制御不能になって一家四人が死亡した事故の様子が、何度も全米で放送されました。

これによって、トヨタ車の事故は自分だけではないという認識が広まったように見えます。
これに比べて我が国のマスコミは、トヨタ自動車に遠慮してトヨタの不利になるようなニュースを決して報道しません。
同じ資本主義社会のマスコミであっても、こうも違うものかとあきれるものです。
日本のマスコミはいつまで、御用マスコミに成り下がっているつもりでしょうか。
日本国内でも、トヨタ車による「不意の制御不能の急加速」が必ず起きているはずです。
是非取材していただき、日本国内における事故の実例を報道していただくことを希望するものです。

②トヨタ自動車では、創業家が今でも経営の実権を握っています。

松下電器などの他の創業家支配が濃厚な企業では、所有と経営の分離が進んでいます。
トヨタではそのような流れに逆行しているように見えます。
ただ、今の社長さんはよくやっておられると感じます。
問題を個人に集約させてしまうという間違いを犯すのではなく、会社というシステム全体を変えていくことが必要であると思います。

③トヨタ車の暴走による衝突事故で、一家四人が亡くなられた事件では、ドライバーの最後の叫びが何回も放送されました。

それは「神に祈ってくれ!」という叫びでした。
トヨタ自動車の人々は、これらの人々に真摯に向き合わねばなりません。
あなたがたは今は自分が被害者であると思っているかもしれません。
しかしもし問題の原因が、加速制御システムにあったとしたら、あなたがたは加害者です。
これ以上被害者を増やさないためにも、小手先の対応を止め、全社をあげて加速制御システムの欠陥を追求すべきです。

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