寿命は延ばせるか?

1.ある方(Aさん)が、こんなことを言っておられました。

それは自分の夫がガンでなくなった方(Bさん)のお話だが、夫がガンでなくなったとき、玄米食愛好家の友人(C)が悪気なく「玄米を食べていなかったから、ガンになった。」と言ったそうです。
そのように言われた方(Bさん)は、心が苦しくなり、自分を責めたそうです。
ところが何年かして、今度はその玄米食愛好家(C)のご主人がガンでなくなられたそうです。
それを知って、はじめに夫がガンでなくなった方(Bさん)は、「なんだかほっとした。」と、このお話をしてくださった方(Aさん)のところに電話をよこしたそうです。

この方(Aさん)は、「あなたがたの中で、誰が心配したからといって、自分の寿命を少しでも延ばすことが出来ますか。」[ルカ12:25]との聖書の言葉を用いて、寿命を延ばすことは決して出来ないと結論しておられました。

2.果たして、この聖書個所はそのようなことを言っているのでしょうか?

ありのパパは現実の問題として、食生活に気を使わなかった牧師が働き半ばで病に倒れ亡くなってしまわれた少なくない例を知っておりますし、規則正しい生活をして百歳近くまで元気であられた多くの牧師を見てきました。
とすると聖書が間違っているのでしょうか?
思わぬところで聖書霊感説が破綻したのでしょうか(笑)。
そうではありません。
この問題の本質は三つあります。
一つは前後の文脈を無視して、しかも自分が言いたいことを「読み込み」している。
二つ目はその解釈を正しいとすると、別の個所ではパウロが健康のために少量の酒を飲むようにと勧めている個所と矛盾してしまう。
三つ目は病気で死なないことが国民の平均寿命を延ばすことにつながっているのは明らかであり、これとも矛盾します。

3.ありのパパが考える正しい理解は、以下のようなものです。

①ここで言われている「自分の寿命」とは、現代の言葉で言えばDNA(遺伝子情報)を指していると理解します。

このDNAには生まれたときから既にありとあらゆる遺伝子情報が書かれています。
確かに何歳まで生きられるかという情報まで書かれています。
しかしこの情報も、不摂生な生活を続けるとDNAが傷を受けてしまい、ガンなどの病気が発生すると考えられています。

②ですから病気にならないために、少量の酒を飲むなどの健康管理が大切です。

③結論として人間の側の義務は、DNAに記された寿命まで健康に生き抜くことです。

もし健康管理を怠るなら、DNAに記された寿命まで生きることが出来ません。
ですから寿命以上に長く生きることはないとしても、寿命以下で死んでしまう可能性はあるということになります。
この理解なら、聖書と矛盾しませんし、現代科学とも、また私たちが体験的に知っている『おばあちゃんの知恵』とも矛盾しません。

追記:
玄米食は大腸への刺激が大きいので、体内に滞留する時間が短く、そのため栄養吸収には不利であると言われています。
そのためクリスチャンの栄養学者である香川良先生の提唱になる「胚芽米」がつくられました。
これは外殻を取り除いて消化吸収しやすくし、胚芽部分を残しているので栄養価も優れています。
(また大腸への刺激の大きさの故に、大腸ガンへの影響を言う人もおられます。)

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