心の傷と否定的態度の関係(その3)

子供を駄目にしてしまう親と、そうでない親の違いは何であるか、ご存じでしょうか?
自分が味わった苦労を子供には味わわせたくないと考える親は、子供を駄目にします。
反対に「あの苦労があったから、今の自分がある。なんと素晴らしい体験であったことか。
この体験を自分の子供にも是非味わってほしい。」と考える親の子供は立派に成長していきます。

皆さんは、この両者の親の違いがお分かりですね。
そうです。前者の親は子供が成長するための試練をスポイルさせますから、いざ自分一人で試練に立ち向かわなければならないとき、後ろ楯になる資源がありません。
親の目が届くうちに、子供に苦労をさせねばなりません。
親はそっと子供を見守り、子供が試練を乗り越えていくために子供に気づかれずに子供をサポートするのです。
このようにして成功体験を積んでいる子供が、成人して社会で一人で試練に立ち向かうとき、子供のときの成功体験が大きな力になります。

なぜこんなことを書くかと言いますと、子供との適正な距離感をつかめないでいる親御さんが多くいらっしゃるように感じるからです。
子供を突き放すのも、反対にベッタリなのも、適正な距離感ではありません。
両方とも、子供が大きくなってから問題を抱えることになる危険があります。
そうならないためには、自立した別個の人格として子供を認めつつ、子供に気づかれないように子供をサポートすることです。

3.過去に受けた傷をどのようにして自分の宝物にしていくか。

①この傷がなければ、人様の傷に共感することが出来ない。

自分が親に愛されずに育ったから、自分の子供は愛情たっぷりに育てようと考えると、期待を裏切ることになります。
なぜならこのように考える親は、大体において過干渉になるからです。
大切なことは、試練に出会わないことではなく、試練にあったとき助けてくれる人がいることです。
それは究極的にはイエス様をおいて他にはいないのですが、子供にはそれがわかりませんから、親がその代理となります。
悲しいとき・苦しいとき親がいつも一緒にいてくれたということが、何にも代え難い体験を子供に与えます。

このような親になる道は、まず親自身が自分が味わった過去を感謝することです。
一つ一つ感謝できる理由を数えます。
ありのパパの場合ですと、世界中で誰かが傷ついているかと思うと、いても立ってもいられなくなります。(それでもやっぱり鈍感な者であることに変わりはありません)
それはやはり、自分の心に傷があるからだと思います。
自分自身に傷があるからこそ、人々が受ける傷に敏感になることが出来るのです。

②受けた傷を通して、聖霊なる神が働かれるのを体験するようになる。

イエスを信じる信仰が、絵空事でなく、今を生きる私を癒す原動力であるのを知ることが出来ます。
聖書のどこにも、信仰が死んでから役に立つものとは書かれていません。
却って今生きているこの時、ダイナミックに働く神の力を我が内に体験するようにと勧められているのです。
カウンセリング理論は人々が癒されていくガイドラインを示すことが出来ますが、癒してくださるのは神です。
その神様と人格的に交わっていくとき、聖霊なる神が内側に働いてくださるのを感じるようになります。
逆に言うと、この傷がなければ、こんなにも素晴らしい体験をすることもなかったと言えるわけです。

③人々にこの体験を分かち合うとき、聖霊も共に働いてくださり、神の栄光を拝するようになる。

この傷を癒すためにイエス様がしてくださったことを伝えるとき、人々はイエス様を受け入れるようになります。
不思議に同じような傷を持つ人は、一目見てわかります。(間違って思い込んでしまうこともあります(笑)。)
自分の心の傷がどのようにして癒されていったかを、謙遜に申し上げるとき、必ず真っ直ぐにあなたを見つめる方がおられます。
その方こそ、あなたがご自分の体験を分かち合うべき人です。
「論より証拠」という言葉があります。
また古来より日本人は「あなたの信じる神がどのような方か私は知らない。しかしあなたが信じる神なら、間違いないと私は確信する。」と言う民なのです。
このようにして福音は、心から心へ、人格から人格へと宣べ伝えられていくとき、本来の力を発揮するのだと思います。

この傷がなかったら、このような素晴らしい神の働きに参与することもなかったであろうと、感謝するときがきっとやってきます。
祝福を祈っています。

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